20101116

緊急告知がBEATLESの話題と被るという重大なタイミングミスに覆われた今夜!りんご、おそるべし…… (というか、計画性がなさすぎた私。ゴメンナサイ・・・!)

 

 

あ、りんごちがい・・・

 

 

せめてこっちかな。

 

「その時急に目を覚ましたわけじゃない。眠れなかったんだ。病院の先生は、ぐっすり眠れなくても蒲団に入って目を瞑っていれば眠ったのと同じくらいの効果がある、でも無理に眠ろう眠ろうとし過ぎるのもよくない、どうしても駄目なら起きても構わないって言ってた。その夜は一二時半頃部屋の電気を消したけど全然寝付けなくて、思い切って目を大きく開いたら、ただ目を瞑ってただけの嘘の眠りがものすごく貴重な、本物の眠りより大切なものだったって思えて、なんで朝まで嘘をつき通すくらいのことが出来なかったんだろうって情けなくなってきて、それで、もう本当に眠れなくなった。目をちょっとの間だけ瞑ってみるっていうことも出来なくなった。闇の中で頭がはっきりしてくるから、闇が明確になる。そういう時の僕にとって闇ほど明るいものはないんだ。闇はいつでも僕をつけ狙っている。遺書を書いたこともあるよ。書き終わった時はすごく気持ちよかった。これで父さんと母さんの負担も減る、親孝行なんだって、気が楽になった。そりゃそうだよ、本気じゃなかったんだから。大した内容でもなかった。生きる意味が見つからないとか、みつけようとする自分自身に腹がたつとか。闇のことをわすれたつもりでいい気になって書いたんだから、やっぱり偽物の遺書だ。でも夜中に起き出した時は違ってた。遺書を書かなきゃいけないとは思わなかった。電気はつけなかった。部屋の中がよく見えた。闇に包み込まれて自由に動き回れた。机の上の時計は三時三十分を少し過ぎてた。この時刻は何かを暗示してるって思った。思わなきゃいけなかった。もし三時になってなかったら三時台でもまだ五分か十分だったら短針はどうにか水平に近いところで踏ん張ってられるけど、三十分をすぎたんじゃ、あとは垂れ下がってゆくだけ。朝が来るだけだ。まだ暗いのに時計はもう朝の奴隷になってる。」

「俺が小説を書こうが書くまいが、他人にとってはどうでもいいんだよ。」

(田中慎弥『実験』2010、pp.33-34 + 帯)

 

 

このハッピーボーンパーティーイベントに関するあれこれの「メモは病院と調剤薬局の調剤証明書裏面!!!」

というのが、イベントタイトルの副題という話は誰にもしていない。

[K]

@5:44

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